開発ストーリー
あきらめなかったのは、
お客様の幸せを
全員が本気で考えたから。
構想から約3年、futureshopの進化版として新たに開発された「commerce creator(コマースクリエイター)」が2018年9月にリリース。
試行錯誤を繰り返し、ときには意見をぶつけ合った。
そんなリリースまでの道のりを、開発チームの中心メンバーに聞きました。
PROJECT MEMBER
-
長末 衛
セールス・マーケティング部
マークアップエンジニア
2013年入社 -
前田 大輔
システム開発部
システムアーキテクト
2015年入社 -
川内 哲也
サービス・プロデュース部
ビジネスアナリスト
2013年入社
もっと自由に、使いやすく。
これまでのECサイト構築機能を
刷新する。
まずは、皆さんの職歴と今回の役割を教えていただけますか?
川内:私は前の会社で、不動産情報サイトの商品企画をしていました。長年ウェブに携わっていたこともあり、「commerce creator」では企画として関わりました。サポートに寄せられた声の調査や競合商品の分析を繰り返し、「どういう機能を設けるか、どういう管理画面が使いやすいか」などを考えるというのが主な役割です。
前田:私は、フリーランスで受託開発などを手がけていたのですが、大手製造業のシステムなどで、自分の開発が埋もれている感が拭えませんでした。年齢的にも40歳までに「自分のプロダクト」と言えるものをつくってみたかったことや、星野社長の熱意もあって、3年前に入社することになりました。このプロジェクトでは、主にサーバーの構築設計などを担当しました。
長末:私ももとはフリーランスで、デザインやフラッシュなどウェブに関することはなんでもやっていました。ところがある時、futureshopで人が必要だからと知人を通じて紹介され、週3回くらい外注として手伝いに来ていたんです。それから1年半くらい経って、会社の内部が見えてくるほど魅力的になり、社員として働くようになりました。
「commerce creator」を開発したきっかけを教えてください。
川内:現行のFutureShop2が開発されてから約10年経ちます。時代とともに登場する新しい機能に対応するために、FutureShop2も新機能を増設してきたのですが、いろいろなものが古くなってきた、というのが大きな理由です。
長末:特にページを操作する管理画面に関しては、多くの機能をつぎはぎで増設しているので、新しい機能をさらに増設させるのが難しい状態になってきています。昔から使っている人はまだいいのですが、新たに使い始めた人にとっては、わかりづらくなっている。
前田:それなら、新たしいものを使ってしまおう、ということで立ち上がったのが「commerce creator」プロジェクトです。
少々リスクはあるけど、
効果が出そうだからやってみよう。
―どのようなことから始めましたか?
川内:新しくするにあたって「どういう機能が必要か、何を実現させたいか」というアイデアミーティングに、かなりの時間を割きました。
前田:うちの会社って、新しい技術を使おうっていうエンジニアがものすごく多いのですが、だからと言って、新しい技術を取り入れただけでは自己満足で終わってしまう。
長末:お客様が運用するなかで、止まらずに動くことはもちろん、使いやすさも追求しないといけませんしね。
川内:そう。だから、「今風でかっこよくても、不明点があるのでやめておこう」「少々リスクはあるけど、効果が出そうだからやってみよう」という意見を擦り合わせる時間が多かった。
前田:サーバーを構築する立場からしたら、何があってもサーバーは動かないといけないので、そこのせめぎ合いは激しかったですね。
サイトを運用するのはお客様だから。
新しさを、わずらわしさにしてはいけない。
「commerce creator」では、どのようなところが新しくなりましたか?
川内:一番大きいのは、デザインの自由度が高くなったことかな。たとえば画面上で、商品名が上、金額が下に記載されていたとします。でも、お客様のなかには金額を上に掲示したいと思う人もいる。さらに、商品の周りに何か文言を入れたい、という人もいる。ところが、これまではシステム上できないことが多かった。そういう細々したこともふまえて、これまでにありえないくらい自由にページを作成できるようになりました。
長末:だからといって、操作が複雑になってはいけない。運用するのはお客様なので、自由度があって、操作が容易で、さらに安全性も担保する。それを実現したのが「commerce creator」なんです。
前田:それだけではありませんよ。通常、システムを新しくすると、お客様のデータも新しいものに移行しないといけないのですが、「commerce creator」はちょっとした操作で元データを移行させずに使える仕組みになっています。だからお客様の手をわずらわせることはほとんどありません。
自分の意見を純粋にぶつける。
相手の意見もちゃんと聞いてる。
それがうちのいいところ。
お客様のことを第一に考えてできあがったのが「commerce creator」なんですね。
前田:正直、最初は「それ、無理やろ」っていう意見もありましたが、不思議と誰も諦めずに、一つの機能の結論を出すのに何週間も論議を交わしたこともありました。
川内:いい年の大人が純粋に自分たちの意見をぶつけ合って、相手の意見もしっかり聞いて着地点を考える。これができるのがうちの会社のいいところだと思います。
長末:本当に一つの商品しか開発していないので、社員全員がFutureShop2のことを理解していて、これまで培ってきたものすべてが「commerce creator」に入っていますからね。
前田:こういう経験ができる会社って本当に少ないと思います。
川内:この「commerce creator」がECの業界の次の礎になって、ECを運営するお客様みんなが幸せになれることを、全員が本気で考えていますからね。